
腰痛治療器「プロテック」は、できるだけ痛みを感じずに腰痛を改善するために開発された医療機器です。
治療では、椅子に座った状態で胴体と脚をしっかり支え、まるで赤ちゃんを「タカイタカイ」しているように体を浮かせます。その姿勢で軽い運動療法を行うのが特徴です。
体を浮かせることで腰への負担が減り、痛みがやわらぎます。そのため、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアの方でも、安心して早い段階から運動を始めることができます。
腰痛のときにずっと横になっていると、筋肉が弱くなり、かえって回復が遅れてしまいます。
プロテックは従来の牽引療法と違い、上半身の重さをやさしく取り除くだけなので体に負担をかけません。
そのため、ご高齢の方でも安心して受けられるのが大きな特長です。実際に、プロテックを導入している整形外科では、90歳を超えた方が治療を受けている実績もあります。
腰痛を早く良くするには「動ける範囲で体を動かす」ことがとても大切です。プロテックを使えば、痛みを軽くした状態で安全に運動療法を始められるので、寝たきりを防ぎ、元気な体を取り戻すサポートになります。
腰を浮かせることで血流が良くなり、腰まわりの筋肉の緊張がやわらぎ、体の動きがスムーズになります。
椎間板ヘルニアの場合には、椎間板にかかる圧力が減ることで飛び出した椎間板が元の位置に戻ろうとします。さらに、上下の骨から椎間板へ栄養が入りやすくなり、傷ついた部分の修復も助けられることがわかっています。
この作用によって、神経への圧迫が和らぎ、痛みだけでなく、しびれや筋力の低下の改善にもつながります。
腰痛治療器プロテックの治療
1.プロテックに座り、体を浮かせるためにアームで胴体をやさしく固定します。
脚は太ももの膝に近い部分をモビライザーで支えます。
2.椅子を下げて、患者さんの体をゆっくりと浮かせます。
3.足をいろいろな方向に動かしながら、筋肉のストレッチや運動療法を行います。
4.施術が終わったら、椅子で腰を支えた状態でアームとモビライザーを外し、終了です。
※症状や重症度に合わせて加減しながら行います。施術時間はおよそ10分間で、心地よさを感じていただけます。
そんな疑問を持つ方のために、プロテックが効果を発揮する代表的な腰の病気・症状をまとめました。
痛みの原因や特徴、そしてプロテック治療でどう改善できるのかを、わかりやすくご紹介します。
ぎっくり腰は急な動作で腰に強い負担がかかり、激しい痛みを起こす状態です。プロテックでは腰を浮かせることで負担を減らし、無理なく痛みをやわらげます。
「腰を浮かせて早期回復へ」
ぎっくり腰は、急な動きや無理な姿勢で腰の筋肉や靭帯に強い負担がかかり、激しい痛みが出る状態です。立ち上がることも歩くこともつらく、安静にしていても不安を感じる方が多いです。当院のプロテック治療は、腰を「ふわっと浮かせて」体を支えることで腰の負担を大きく減らし、痛みを和らげながら回復をサポートします。従来のように強い力で押したり捻ったりせず、安心して受けられるのが特徴です。ぎっくり腰でお困りの方も、早期から安全に治療を進められる方法としておすすめです。
椎間板が飛び出して神経を圧迫し、腰や足の痛み・しびれを引き起こします。プロテックは体重の負担を取り除き、神経圧迫をやわらげることで症状改善を促します。
「しびれ・痛みにやさしく対応」
腰部椎間板ヘルニアは、背骨のクッションである椎間板が飛び出して神経を圧迫し、腰や足に痛みやしびれを起こす病気です。長時間の座位や中腰の姿勢で悪化することが多く、日常生活に大きな影響を与えます。プロテック治療では、腰を宙に浮かせるように支えて体重の負担を取り除き、神経の圧迫をやわらげることができます。その状態でストレッチや運動を行うため、無理なく筋肉を緩め、回復を促すことが可能です。薬や手術に頼らず、自然な方法で改善を目指せるのがプロテックの大きな特長です。
脊柱管が狭くなり神経を圧迫する病気で、歩行時の痛みやしびれが特徴です。プロテックでは腰への圧迫を減らし、ストレッチや運動を安全に行うことで症状を和らげます。
「歩くのが楽に!」
脊柱管狭窄症は、背骨の中を通る神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されることで腰の痛みや足のしびれ、歩行困難を引き起こす病気です。特に「歩くとつらく、休むと楽になる」という特徴的な症状があります。プロテック治療では、腰を浮かせて体重の負担を減らすことで神経への圧迫をやわらげ、痛みやしびれを軽減します。その状態でストレッチや運動を行うため、無理なく筋肉をほぐし血流を改善できるのが特長です。年齢を重ねても安全に行える治療法として、多くの患者さんに利用されています。
腰の骨が前方にずれて神経を圧迫し、腰痛や足のしびれを引き起こします。プロテックは腰椎への圧迫をやわらげ、筋肉を緩めながら体の動きを改善します。
「ずれによる痛みを和らげる」
腰椎すべり症は、腰の骨(腰椎)が前方にずれて神経を圧迫し、腰痛や足のしびれ、長時間歩けないといった症状を引き起こす病気です。加齢による変化や姿勢のクセ、筋力低下などが原因となり、日常生活に大きな負担を与えます。プロテック治療では、腰を浮かせて支えることで腰椎への圧迫を軽減し、神経への負担をやわらげることができます。その状態でストレッチや運動を行うため、無理なく筋肉を緩め、体の動きを改善できるのが特長です。腰への刺激を抑えながら治療できるため、安全で安心なアプローチとしておすすめです
お尻の奥には「梨状筋」という筋肉があります。ここが固くなると、坐骨神経を圧迫してしびれや痛みの原因になります。プロテック治療では腰をやさしく浮かせることで梨状筋のこわばりをゆるめ、神経への圧迫を減らして血流の流れも助けます。症状を和らげ、毎日の生活を少しでも快適に過ごせるようサポートします。
「長く歩いたり立っているのがつらい」
坐骨神経痛は、腰からお尻、足にかけて走る「坐骨神経」が圧迫されることで起こる症状です。腰やお尻の痛み、足のしびれやだるさがあり、長く歩いたり立っているのがつらくなることもあります。原因には椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが多く関わります。プロテック治療では、腰を浮かせて支えることで体重の負担を取り除き、神経への圧迫をやわらげます。その状態でストレッチや運動を行うため、筋肉の緊張を無理なくほぐし、血流を改善して症状を和らげることができます。坐骨神経痛でお悩みの方にも、身体にやさしく心地よい治療法です。
プロテックは、腰をやさしく支えて負担を軽くし、痛みを和らげる治療です。
痛い身体にやさしい・短時間で終わる・心地よい ― だから安心して続けられます。
薬や手術に頼らず、自然な方法で腰を回復へ導く、まったく新しいアプローチです。